新しいペットを迎えることに迷う方へ|また誰かを大切にすることへの不安

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新しい子を迎えることを考えただけで苦しくなることがあります

ペットちゃんを見送ってしばらくすると、周りから「また新しい子を迎えたら?」と声をかけられることがあります。あるいは、ご自身の中でも、ふと「またいつか迎えることがあるのだろうか」と考える瞬間があるかもしれません。

けれど、そのことを考えただけで苦しくなる方も多いです。

「前の子を裏切るような気がする」
「まだその子のことが大好きなのに、別の子を迎えるなんてできない」
「また同じようなお別れが来るのが怖い」
「本当に迎えたいのか、それとも寂しさを埋めたいだけなのかわからない」

こうした迷いは、とても自然なものです。

新しい子を迎えることは、前の子を忘れることではありません

新しいペットを迎えることは、前の子を忘れることではありません。けれど、頭でそうわかっていても、心が追いつかないことがあります。それだけ前の子が大切で、かけがえのない存在だったということです。

同じ犬でも、同じ猫でも、まったく同じ子は二度といません。性格も、しぐさも、表情も、過ごした時間も、その子だけのものです。だからこそ、新しい子を迎えることを考えたときに、「前の子とは違う」という当たり前のことが、かえって苦しさになることがあります。

代わりではなく、別の大切な存在になっていきます

でも、違うからこそ、比べる必要もないのだと思います。新しく迎える子は、前の子の代わりではありません。前の子との思い出はそのままに、また別の命と新しい関係を築いていくことになります。同じ場所に並べる必要はなく、それぞれがそれぞれの大切な存在になっていくのです。

まだ無理だと感じるなら、迎えなくて大丈夫です

一方で、まだその段階ではない方も当然います。写真を見るだけで涙が出る。思い出の品にもまだ触れられない。別の子を見ても「この子じゃない」と苦しくなる。そういうときは、無理に迎える必要はまったくありません。

周りが勧めるから。家が静かで耐えられないから。子どもが欲しがっているから。そうした理由だけで急いで決めると、気持ちが追いつかず、かえって苦しくなることもあります。迎える・迎えないに正解はありませんし、タイミングも人それぞれです。

迎えたい気持ちが出てきても、それは裏切りではありません

また、迎えたい気持ちが少しでも出てきたとしても、それは前の子への愛情が薄れたという意味ではありません。むしろ、一緒に過ごした時間があったからこそ、また命と向き合うことを考えられるようになる場合もあります。それは裏切りではなく、愛情を知っているからこその変化ともいえます。

今の自分の気持ちを、丁寧に見てあげてください

大切なのは、「今の自分はどう感じているか」を丁寧に見ることです。誰かに勧められたからではなく、自分の心がどう動くかを確かめること。まだ無理だと感じるなら、それで大丈夫です。少し気になるなら、すぐに迎えるかどうかを決めず、保護活動や里親募集の情報を静かに見るところからでもよいと思います。

そして、もし将来新しい子を迎えることになったとしても、前の子への思いは消えません。命日はきっと覚えているでしょうし、写真を見て会いたくなる日もあるでしょう。それでも、新しい毎日の中でまた別のあたたかさが育っていくことがあります。

迎える選択も、迎えない選択も、どちらも間違いではありません

迎えない選択も、迎える選択も、どちらも間違いではありません。今はまだ迷っているだけでも大丈夫です。その迷いは、大切に思っているからこその迷いです。

前の子を大切に思う気持ちと、これから先の人生を考える気持ちは、どちらかひとつを選ばなければいけないものではありません。心の中で両方が揺れていてもいいのです。焦らず、ご自身の気持ちが自然に向かう先を見つめていければ、それで十分です。

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